身体との対話 ― 自由な表現への羅針盤
ピアノを弾くことは、苦行ではありません
「練習は、痛みを伴うもの」 「手が小さいから、指が動かないのは仕方ない」 「集中力が続かないのは、根性が足りないから」
もし、あなたがそう思われているなら、どうか一度、その重荷を下ろしてください。 椅子に一定時間座っているのが難しい、楽譜の文字が追いにくい、筆圧が安定しない……。これらは単なる技術や精神力の問題ではなく、「身体の構造を、脳がどう認識しているか」という、もっと根源的な対話の中に解決の糸口があります。
当教室では、動きの本質を見つめ、身体の可能性を最大限に引き出す独自のアプローチ「ボディワークメソッド」を全レッスンに導入しています。
かつての私が見た光、そして確信
私はかつて、ピアノを弾くこと=痛みを我慢することでした。 切実に「本当の弾き方」を求め、あらゆる門を叩きましたが、返ってきたのは「それは甘えだ」という冷徹な言葉だけ。
しかし、ある日、母校での海外招聘教授による公開講座に参加した時のことです。 音楽と身体の使い方が一つに繋がる、まさに「叩けよ、さらば開かれん」という体験。それを機に学びを深める中で出会ったのが、脳内の「身体の地図」を書き換えるという視点でした。
長年、私を苦しめていた痛みの正体。 それは、自分自身の身体の構造を、脳が誤って認識していたこと――「ミスマッピング」にありました。 この地図を正しく書き換えた瞬間、数十年の苦しみは氷塊し、コンクール優勝という結果さえもたらしてくれたのです。
表現の土台を作る、多角的なアプローチ
私のメソッドは、特定の団体や理論に固執するものではありません。 東京音楽大学大学院での専門的な研究をベースに、ボディマッピング、視機能トレーニング(ビジョントレーニング)、リズムワークなどを、お一人お一人の個性に合わせ、最適にブレンドして構成します。
・ジュニア期:読譜力や集中力の土台となる、身体の調整能力を養います。
・大人・専門層:身体運用の知見(ボディマッピング)を用い、無理のない「脱力」と「響く音」を手に入れます。
医療的なアプローチではなく、あくまで「音楽を奏でるための身体の調律」。 (財)JCCAコアコンディショニング協会認定インストラクターとしての視点を活かし、オリンピアンも用いるツール等も取り入れながら、安心・安全に「身体の地図」を整えていきます。
「ピアノを心から楽しむ」ことの根幹は、快適な身体にあります。 かつての私が得たあの感動を、今度は生徒の皆様と分かち合うこと。それが、私のミッションです。
