オンディーヌはかく語りき

腕の重みを使って…という言い方も昔からよく聞く表現です。コトバとしてこれを額面通り実践するのは非常に危険です。肩から指先までの重さは体重の6%、両腕で12%という数値。子どもと成人、性差、体格差により物理的な数値は当然異なります。よって、この腕の重みというコトバ自体に非常にファジーなものを感じてしまうのです。

ラヴェル作曲・夜のガスパールより“オンディーヌ(水の精)”。右手の細かい細かい動きが延々続きますが、これを弾くには身体全体の正しい使い方が必須です。リズム練習??否、ハノンやツェルニーを弾く時とは音の出し方が全く違います。脱力は当然必須。と言っても液体のようにダラダラでは椅子から転げ落ちてしまう。じゃあどうすれば??という部分を当教室では初歩の段階からお伝えしています。

ボディワークについて

 

s-IMG_1513ベートーヴェンのワルトシュタイン冒頭。これを弾いて腕が痛くなる場合は直ちにStop。故障してしまいます。このような連打やトレモロをキレイな音色で身体に負担なく弾く方法があるのです。大男なら腕の重さもかなりなものですが、あなたが大男である必要はありません。

 

 

s-IMG_1514メンデルスゾーンのシリアスバリエーション第12変奏。左手のオクターブ32分音符がポイントです。手が小さい場合、手を開くことそのものにエネルギーを使ってしまいますが、それではテンポも出せず、数小節弾いただけで疲弊、無理をすれば故障です。私がこの曲を弾いたのは高校生の時でしたが、当時の私は身体に負担をかけない奏法について何も知りませんでした。タイムマシンに乗って「大丈夫だよ、もっと良い方法があるから」そう言ってあげたいです。

 

 

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