コードネームは便利だな

2017年1月4日

朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

クラシック作品の楽譜にはコードネーム表記はありませんが、コードネームは本当に便利です。自分の練習時やアナリーゼをする時はコードネームで楽譜に書き込みをしています。

クラシックを専門とする音大の学部、学科ではドイツ音名を使います。でも、卒業後は英語の方が使う頻度が圧倒的に高いです(私の場合ね)。cis(ツィス)<C#(シー・シャープ)みたいに。

コードネームを使って分析していると、属調、下属調への転調もスンナリ理解できます(私の場合ね)。また、一例ですが、ラフマニノフだと近親調ではなく遠い和声に突然飛ぶコードプログレッションが出てくるのですが、これがいわゆるラフマニノフ節なんだな、ピコーン!と電球が光る瞬間があります。シークレットメッセージを解読したような、そんな至福。

で、前述の通り、クラシックの楽譜上にコードネームが無いのは万国共通ですが、英語圏では音楽の言語としてフツーにコードネームや英語音名を使っています。日本で言うところの長3短3減7etc.の和音、ハニホヘトイロと一緒です。演奏会のプログラムも当然英語表記。

バッハ ピアノ協奏曲第5番ヘ短調

Bach Keyboard concerto No.5 fminer

バッハの時代は今の時代で言うところのピアノは無かったので、ピアノ協奏曲という名称はヘンといえばヘンなんだけど、現代はピアノとオケで演奏するわけだから正しい。しかし、英語表記では何とキーボード。この場合のキーボードは家電ショップで売ってる4オクターブしかないものや七色に鍵盤が光るアレではなく、鍵盤楽器の総称です。なんと奥深い。

Bachはバックと読みます。国際オリンピック委員会会長は日本では『バッハ』会長と明記されますね。ドイツ人だからだろうか。でも、バッハファミリーとは無関係だそうです。リチャード・バック(作家・米国人)はバッハの末裔との情報あり。