右か左かクロスドミナンス

2020年11月29日

朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

保守またはリベラルを問うのではなく。一般的に殆どの人が右利きで、学校や職場など様々なコミュニティを見渡しても左利きは少数派だと思います。当教室の歴代生徒さん方も9割は右利きです。駅の自動改札やハサミなど世の道具やシステムも右利きを前提に作られています。私も右利きですが、或る時、左手(足)使用の頻度が高い動作があることに気づきました。

右→
字を書く
絵を描く
箸やスプーンを持つ

左→
自動改札でピッする
米研ぎ
瓶やペットボトルの蓋の開閉
ATM操作
電卓
丸めたティッシュをゴミ箱に投げ入れる(モノグサしないように)
ボールを蹴る
ピルエットは左軸左回り
印鑑を押す
鍵の開閉
etc.

左利きではないので上記の動作は右側でも勿論出来るのですが、その時の違和感はゼロ~MAXまで様々です。自動改札は体の前で腕がクロスしますが右では違和感大で前転してしまいそうになります。お米も右で研ぐとザザザと大事なお米を流してしまいそうで違和感大です。ピルエットの右軸右回りは低速グラグラ回転にも関わらず瞬時に酔ってしまいます。他は動作可能なスペース、その日その時の天気や気分に応じて無意識に左右使い分けている感じです。

自動改札で思い出したのですが!タッチする場所に何故かお饅頭が置かれていたことがありました。パスモと間違えてお饅頭でタッチを試みた人が居たようです。お供え物のように自動改札に鎮座するツヤツヤのキレイなお饅頭にロマンを感じずにはいられませんでした。

さて、両利きではないけれど一定の動作のみ左手に変換される、もしくは使い勝手が良いという場合をクロスドミナンスと言うそうです。言葉の響き的にドッペルドミナントと似て…ないか。

ピアノは両手で演奏しますが、是非に入門時からポリフォニー作品に触れて頂きたいと考えています。ポリフォニー作品はまさしくクロスドミナンスを聴こえる化した様式美に則って作られていると私は感じています。左右の手に対して旋律と伴奏、主と従という関係性を与えていません。2本の手で2声、3声、4声、時に5声を弾き分けます。大切なのは宝探しのようなアナリーゼは勿論のこと、横の流れと縦の響き、それぞれの声部をよりよく聴き歌うことです。

余談ですが、ポール・マッカートニー、ジミヘンは左利きなのでギターは逆に抱えています。弦はどうやって張るのかな?鏡に映して練習するのかな??弦楽器は…調べたら左利き用のVl.があるそうです!オケで着席した時にぶつかるのでレア中のレア中のレアということになりますが、パガニーニだったら何をコメントをするだろう??また考えることが増えて面白くなってきました。