【名作から学ぶ】『のだめカンタービレ』が魅せるクラシック音楽の真善美と、演奏シーンのリアリティ
数々のクラシック名曲を世に広め、一大ブームを巻き起こした名作ドラマ『のだめカンタービレ』が、地上波で6年振りに再び放送されるという嬉しいニュースが届きました。
先日、小学4年生の生徒様に「この作品を知っている?」と尋ねたところ、新鮮な表情で「知らない!」との答えが。前回の再放送から年月が経ち、本放送当時はまだ生まれていなかった若い世代の生徒様たちが知らないのも無理はありません。しかし、だからこそ今、この作品を通してクラシック音楽の奥深い世界に触れていただける絶好の機会だと感じております。
音楽大学を舞台にしたこの作品は、当時の若い世代を中心にピアノやオーケストラへの憧れを強く掻き立てました。当教室でも、当時の生徒様が「先生、読んでみて!」と原作の本を大切に貸してくれた思い出があり、今でも私の胸を温かく彩る貴重な記憶の地層となっています。
劇中ではコミカルにデフォルメされた描写も多く登場しますが、何よりも素晴らしいのは、全編に溢れる珠玉の名曲たちと、演奏シーンにおける圧倒的なリアリティです。指の動きや身体の使い方、そして音楽に向き合う登場人物たちの真摯な葛藤は、プロの目から見ても非常に見応えがあり、ぐっと惹き込まれるものがあります。(『今日の料理』からストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』へと繋がるあの名シーンの見事な調律については……ネタバレ防止のため、ここでは自粛しておきますね。)
テレビの画面を通してであっても、一流の音楽に触れて「弾いてみたい!」という情熱の筋肉量が刺激されることは、ピアノの上達において何よりのブースターとなります。この再放送をきっかけに、また多くの子供たちがクラシック音楽の美しさと出会い、鍵盤に向かう喜びを分かち合えることを心より願っております。
