奇想天外な最新演出!?偉大な音楽家たちがクリエイティブの源泉とした「夢」の地層

漱石先生のように10話も書けませんが。

こんな夢を見た。 私はアイスショーの観覧にやってきていました。 会場は練習場のようなリンクで客席はフェンスの後ろに並べた椅子が3列。 最前列に座って、世界初の演出が楽しめるという触れ込みのショーの開演を待っています。
開演と同時に、さっきまで1階のフェンスの後ろに座っていたはずなのに、座席が3階席ほどの高さまで一気にせり上がり、会場は何故か満席のさいたまスーパーアリーナになっています。 そして何故か席順も前から3番目に。せっかく最前列だったのになぁと思う間もなく、人気スケーターがスピンの動作に入るや否や客席全体が横にグルグルと高速回転。
つまり、スピンはスケーターが回るのではなく、客席がリンクの周囲を高速で回転するという。なるほど、それが最新演出というものなのかとグルグル回りながら感心していたところ、目を回して体調不良を起こす観客が続出、ショーは開演後5分で急遽休憩タイムに。 「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」のアナウンス。 座席がリンクから離れるほどに遠心力が強く働いて最新演出が楽しめるという仕組みのようでした。

はっ!と目が覚めて大爆笑してしまいましたが、実は古今東西の偉大な音楽家たちも、こうした「夢」や幻想を、現実を超越したクリエイティブの源泉として最高峰に大切にしていました。
メンデルスゾーンが妖精たちの世界を描いた「真夏の夜の夢」、ロマン派の甘美な情熱が詰まったリストの「愛の夢」、ドビュッシーが音の色彩で紡いだ「夢」。 さらには発表会の定番として時代を超えて愛されるオースチンの「お人形の夢と目覚め」や、シューマンの「トロイメライ(夢見る人)」。
彼らもきっと、私のこの高速回転するアイスショーの夢に負けないくらい(?)奇想天外でラグジュアリーな夢の地層を脳内でパッキングし、それを美しい旋律へとテイクオフさせていたに違いありません。 今夜はどんな夢のメロディが降ってくるかしら?と思う毎日はとても素敵ではないでしょうか、