再開発の迷宮(ラビリンス)を抜けて。ゼロから1を生み出す、魂の奥底からのパッション

以前から注目していた若手映像作家さんの個展に渋谷まで行ってきました。
渋谷は現在100年に一度と言われる大規模な再開発真っ只中です。
週末夜の人々の波と相まって、事前に予習をしていかないと目的地に辿り着けない迷宮のような状態です。
インバウンド需要もすっかり回復して日本人の私の方がマイノリティのよう。

今回、作家さんの直筆絵コンテを見ることが出来たのは眼福でした。ゼロから1を生み出す試行錯誤や苦労も伝わってきましたが、何よりも描かずにはいられない、作らずにはいられないという情熱がそこにありました。自分の内なる声に突き動かされることこそが創造の源泉なのだと。この映像作家さんの前途がとても楽しみです。

この「魂の奥底から湧き出るパッションに突き動かされる」という衝動は、人間が作り出す芸術すべて、そしてもちろん「音楽」においても1000%共通する絶対的な心理(ルート)です。
楽譜という、かつての天才たちが残した絵コンテ(設計図)を目の前にしたとき、私たちは単に音を並べるのではなく、彼らの内なる魂の叫びやパッションを現代に蘇らせる「創造の迷宮」へと足を踏み入れます。
与えられた条件やテクニックの枠を超えて、どうしてもこの音を響かせたい、描かずにはいられないという熱量。それこそが、聴く人の心臓を撃ち抜く演奏の源泉になるのです。