【社会で輝く卒業生】約束を違えない誠実さとショパンを奏でる技術―音楽のバトンを未来へ繋ぐ保育士としての歩み

先日、昨年保育園に就職されたAさんの、久しぶりのレッスンを執り行いました。同時に、ささやかながら1年越しとなった就職お祝いの会を開かせていただきました。

社会人として超多忙な日々を送られているAさん。お互いのスケジュールがピタッと合致したこの日、就職から1年と少々の時間は経過してしまいましたが、こうして再びお会いできたことは指導者として何よりの喜びです。

幼少期の頃からその成長を見守ってきたAさんが、今や社会の第一線で立派に活躍されている姿を目の当たりにし、本当に感慨深い思いでいっぱいです。保育士というお仕事は、働く親御様に代わって、小さな子どもたち一人ひとりに細かく目と心を配る、非常に責任の重い大変な職務です。

Aさんは、当教室で長年真摯にピアノと向き合い、ショパンの難曲を鮮やかに弾きこなす確かな技術を磨き上げてこられました。その努力の基準は非常に高く、高校時代に所属されていた吹奏楽部でも大活躍されており、当時の定期演奏会へ私を招待してくれたことは今でも大変嬉しい記憶として残っています。

また、彼女の特筆すべき真善美は、その「圧倒的な誠実さ」にあります。日頃のレッスンにおいても約束を違えることは決してなく、自己都合によるキャンセルや直前の予定変更などは一度もございませんでした。この高い自己管理能力と誠実な姿勢こそが、今のプロとしての確固たる土台になっているのだと確信しております。

現在、保育園の現場でもその素晴らしいピアノの演奏を披露する機会があったそうです。社会人になり、まとまった練習時間を確保することは容易ではないとお聞きしましたが、細く長くであってもピアノを継続されているからこそ、自らの音楽的才能を通じて社会へ、そして未来の子どもたちへとダイレクトに貢献できているのですね。

尽きることのない嬉しいお話をたくさん聞かせていただき、胸が熱くなりました。社会人として、そして一人の素晴らしい大人として歩み続けるAさんを、これからも心からの敬意を込めて応援しております。