Practice,Practice,Practiceプロとしての時間管理と身体論――日々の打鍵に宿る「限られた時間の集中力」

皆様は、夜は何時まで日々の練習に集中されていますでしょうか。特に集合住宅などにお住まいの場合は、周囲への配慮や音のルールを常に意識し、近隣との良好な関係を保ちながら毎日を積み重ねることが大切です。

私自身、指導者として、また一人のピアニストとしての自主的なルールとして、昔から練習は21時までと決めています。本音を言えば、夜中の1時や2時まで深く音楽と対話していたい気持ちもありますが、限られた時間の中で最大のパフォーマンスを引き出すタイムマネジメントもまた、重要な練習の一環です。

また、過度なオーバーワークは身体の故障を招く原因にもなりかねません。打鍵における正しい身体の使い方(手首や脱力の呼吸)を意識すると同時に、適切な休息を挟むことが、長く音楽と付き合うための真善美と言えます。

夜の練習を終えた21時過ぎ、火照った筋肉をクールダウンさせるために、静まり返った近隣を少し散歩するのが私の大切なご褒美タイムです。心地よい夜風に吹かれながら、その日に指導した生徒たちの打鍵のニュアンスや、次回の調律(レッスン方針)について深く思考を巡らせる時間は、指導の質をさらに高める貴重なひとときとなっています。