コンクール考
朝霞市、新座市Sumiピアノ教室です。
コンクールについては様々な考え方、捉え方があると思います。
子どもの皆さん方がエントリーするコンクールのボリュームゾーンは、
大体どのコンクールも小3~4年生です。
そこから上の年齢になってくると人数が減ってくる傾向がありますが、
客席には、ひとりひとりが音楽に真摯に向き合っている姿勢が手に取るように伝わってきます。
賞が取れないと可哀想、音楽は点数じゃ測れない、入賞の見込みが無いならエントリーする意味も指導する意味もない等々、指導者や保護者の方々にも様々な思いがあるでしょう。
でも、コンクールの会場に行くと分かるのは、昭和の少女漫画のように周囲は皆ライバル、
バチバチに火花を散らして…ではなく、皆さんの自分に集中する姿がそこには在ります。
入賞を逸して涙する他の出場者の姿を時には目にすることもありますが、
様々な価値観に触れ、視野と思考が一気に拡大する機会であることを
いつの日にか実感していただけることは間違いないと思います。
その場に出ると決めて演奏したということが素晴らしいことなのです。
人前での演奏は自分を信じる練習です。それを自信と言います。
自信と自己肯定感は、棚ボタではなく育てていくことで
獲得していけるのではないでしょうか。
