テキスト考
導入期のテキストは海外の翻訳シリーズ、日本独自のシリーズ、それぞれに長年国内のレッスンにおいて定着しているものも数多く存在しています。曲集、ソルフェージュ、楽典などの教材も含め、楽譜店に行く度に新しく出版される教本を目にします。
その一方、絶版になってしまう教本もあり、とても良い効果を得ていた教本が入手できなくなってしまった時のガッカリ感ときたら、、
このような場合、またイチから教本選びが始まるのですが、コピー譜は絶対にお渡しできないし、してはいけないのです。
楽譜のコピーは私的利用を除き、音楽を職業としている者がコピー譜を安易に生徒さんに渡す行為は厳に戒めなければなりません。
創作の源泉を無料で享受することが当たり前になってしまったら?作曲家も楽譜出版社も立ち行かなくなることは自明の理です。コピー楽譜を渡すことは親切行為ではないことを伝えるのも教師の重要な仕事です。それは0から1を生み出すことへのリスペクトなのです。



