朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

ここのところ、5月とは思えない気温が続いていました。これから梅雨が来て、そして真夏がやってきます。人間と同じように、いえ、それ以上に、楽器も気候、気温、湿度の影響を大きく受けます。湿度の高い日本から乾燥してるヨーロッパにヴァイオリンを運んだ場合、割れてしまうこともあるそうです。

数年前に行った4月初頭のニューヨーク。緯度は日本で言うところの青森位です。ジェットラグで昼夜逆転も辛いけど、凍てつく寒さと空気の乾燥は想像以上です。普段の生活で自分の呼吸を意識することは殆どありませんが、一呼吸する度に、乾いた冷たい空気がナイフのように喉を鋭く通過するのです。日本でマスクは当たり前ですが、海外でマスクをして街なかを歩こうものなら、重症の伝染病患者と間違えられてしまいます。

郷に入らば郷に従えで、海外で変に目立つことや無用なトラブルを自ら招く理由はありません。しかしながら、この乾燥があってこそ、オケの音も、ピアノの音も、ヴァイオリンの音も、光線のようにクリアな音色としてホールの隅々まで響き渡るのです。ちなみに、少し時期がずれれば、NYでの辛い乾燥感は和らぎます(個人差あり)。

NYから成田に到着した時、日本の湿度にビックリします。ジメジメしているという表現も出来ますが、髪も肌も呼吸器も、この湿度に守られていることを実感します。一方で、この湿度の中で楽器をメンテナンスし、日々自分の音色を作り上げて行くことは並大抵なことではないな…とも思います。そして、逆境とも言える日本の環境下で育まれてきた日本製の楽器が、近年、世界的評価を得ていることを誇らしく思うのです。