いつもポケットにショパン
朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。
入門~初級テキストを勉強中の小さな年齢の生徒さんの中に、“次の曲、宿題じゃなかったけど練習してきちゃった…”と、遠慮がちに言う子がいます。
いやいや、素晴らしいことですよ!その自主性を誇りに思ってください。積極的に練習に取り組む姿勢は、私にとっても大変嬉しいことです。余裕があればどんどん先に進んでください。
一方、まだレッスンで習っていない領域をお母さんやお父さんに聞いて先に行くのは別です。ご家庭と私とのダブル(トリプル?)先生状態は、お子さんの混乱を招いてしまうことと、レッスンでの集中力を奪うことになります。“先生の説明なんか聞かなくたっていいもん、別に今分からなくたっていいもん、家でお母さんに教えて貰うからいいも~ん”と。
『いつもポケットにショパン』は『のだめ』よりも昔々に発表されたクラシック音楽漫画の先駆作品です。著名ピアニストの母と、ピアニストを目指す娘の親娘の確執も物語の軸なのですが、“お母さん、ここ分からないの、教えて”という娘に対し、“そういうことは自分で考えなければ意味がないのよ”と突き放す母。そんなシーンが出てきます。
この娘が母親に突き放された(と感じた)ことが本当の愛情だったと分かるのは、ずっと後になってから。もう一度読み返してみたくなりました。珠玉の名作なので図書館にあるかもしれません。オススメです。