補助ペダル考
朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。
ペダルに足が届かない身長の期間は、ペダル補助台またはアタッチメント式のペダルを使用します。
コンクールでの使用頻度が高いペダル補助台はお馴染みのM-60です。アタッチメント式では足が届かない身長の概ね3歳~低学年のお子さんに向いている、昔からのベストセラー品です(今の時代は入手が難しいのですが)。安定感と同時に、踏み込みが重く感じる場合もあります。ペダル補助台を使っても足が届かない身長のお子さんには、M-60にアタッチメント式ペダルを噛ませるという裏技も。
この補助台式ペダル、発表会やコンクールなど時間に制約がある場合は設置が少し大変です。下に伸びるペダルに乗せる部分が上からは見えないため、ピアノの奥底に潜って目視しながらしっかりとジョイントさせる必要があります。でも、演奏中に滑ってズレてしまったり、高さが合わずペダルがずっと押された状態になってしまったり。補助台設置にトラブルがあると、コンクールでは演奏中にベルが入ることもあります。ペダル補助台は家のピアノで使うには良いのですが、本番での使用は入念なリハーサルが必要です。尚、ペダル補助台は電子ピアノの方にはお勧めしていません。
少し背が伸びてきた子どもが使用するアタッチメント式のペダルは、その点、ネジで取り外しが出来るので本番でのトラブルは回避できます。しかし、舞台に設置したピアノにはインシュレーターが無いので、またメーカーにより床から鍵盤の高さが微妙に異なるため、高さ調整に特別な工具を必要とする某メーカーのペダルは、その場で柔軟な調整が出来ません。また、部分ペダルとして使うには申し分ないのですが、繊細なペダリングを必要とする楽曲には不向きです。
ピアノという楽器、元々これらの製品使用を前提には作られていないので、帯に短し襷に長しの現象が大なり小なり生じてしまいます。ペダルに足が届かないうちは様々なことを諦めなければいけないのでしょうか?ペダルと靴が一体化した靴底が30cm位ある特製シューズだったらどうだろう??
いえいえ、救世主的なペダル製品は何種か出ています。ただし、大変高価です。または、ネジが多く設置にコツと時間を要しますが、軽くて良い製品もあります。
最近メーカーに要望を出したので、遠からず製品化に反映頂けたらと希望を持っています。