朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。
今は昔、携帯電話の黎明期には、肩からショルダーバッグのように掛ける巨大サイズの電話がありました。一度だけ目撃したような記憶が。
それが今はどうでしょう。ガラケーを経て片手の掌中にフィットするスマホというコンピュータが一人一台という時代になりました。その是非は別として、小学生でも持っている時代です。
さて、人類史上、スマホなるものを使い始めたのは極々最近の話であり、人間の身体は未だスマホに適応しているとは言えません。モニタサイズにもよりますが、130~150g位の四角くて硬い物質を握って指で操作するので、長時間の使用や姿勢には注意が必要です。もし、手指に違和感が生じたらスマホが原因かもしれません。
フェルデンクライスの先生はスマホもパソコンも最小限度しか使わないと仰っていました。人間の身体の原理に反するから、と。全くその通りだと思います。私も極力パソコン、スマホは使わないように心がけています。
親指操作をしない、長時間使用しない、自分の手のサイズ、体力に合った重量のスマホを選ぶ、これらは基本のキですが、もう一つ、私が使って良いと思った製品があります。手指のリハビリ用製品なのですが興味のある方は直接お訊ねを。一昨年、指を大怪我した時に探し当てて大変重宝しました。スマホやパソコン使用時の助けとなります。
固いものを噛まなくなった人間の顎は細く小さくなり、智歯(親知らず)が埋伏したまま生えてこない、或いは最初から存在しないという進化というか退化を経てきました。マンモスを丸齧りしていた(のか?)、太古の時代とは食生活も住環境も大きく変わり、親知らずは出番がなくなってしまったのです。
スマホ操作に人間の身体は適応すべく進化していくのでしょうか。いや、人間の進化よりも先に、スマホ自体が違うものへと変化していくでしょう。100年後の人々は2019年の様子を見て、「うわ~、随分とレトロなものを使っていたんだね」と必ず言うでしょう。最先端技術もいつかは回顧されるものとなるのは人類発展の宿命です。身体を傷めながら機械に使われる、そんな時代は遠いものとなっているに違いありません。