グランドピアノの特性

グランドピアノの特性

2016年12月4日

朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

グランドピアノはKyeをゆっくり押し下げると、途中で必ずカクンッと引っ掛かりを通過したのち、一番下まで下がります。この方法で打鍵した時は音は鳴りません。

どんなメーカーのどんなサイズの楽器でも、グランドピアノならこのダブル・エスケートメントというカクンッ現象が必ずあります。それによりトリルや連打のコントロールが思い描くようにでき、音楽の生命を引き出すことが出来るのです。

近、現代作品の場合、このハンマーアクションの領域を意識し、ペダリングのテクニックを駆使することで音色を作り込んでいくことが可能です。まるで水彩画のようです。ドビュッシーやラヴェルはハノンやツェルニーを弾く時と同じようには絶対に打鍵しません。関節もグニャグニャ柔軟に使います(勿論作品によってその使い方は違ってきますが)。
ただし、グニャグニャだからと言って液体のように流れて行ってしまうのではなく、身体のどこを使うことで柔軟性をフルに活かした演奏が出来るのか。教室の上級者の皆さんならお分かりですね^^

音で絵を描く―次回は感覚の互換性について書きます。