聴くということ

聴くということ

2018年3月22日

朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

未就学児~音大生、社会人が参加するコンクール、プロ登竜門の国際コンクール、様々なコンクール会場に足を運び、予選から長時間演奏を聴く機会を昔から持っています。ピンと張り詰めた空気の客席には、どのコンテスタントも良い演奏をするために血の滲むような努力を重ねてきたことが伝わってきます。この演奏に点数をつけるのは酷だな…と思う半面、1位の評価を得る演奏は最初の1音が鳴った瞬間に分かる大きな共通点があります。

それは、音の色彩感が格段に違うのです。そして楽器が良く鳴っているのです。紡ぎ出す音楽にみるみる惹きこまれていきます。では、どうしたらそのような演奏が叶うのでしょうか。それは“聴く”を何よりも大切にすることではないでしょうか。

自分の音をとことん聴いてコントロールする技術を磨くことは勿論ですが、子どもの頃からありとあらゆる音楽を聴いて聴いて聴き倒す経験を貪欲に追及して欲しいのです。ピアノを弾く人はピアノ音楽だけ聴いていれば良いのではなく、あらゆる時代のオーケストラ作品、室内楽、管弦打楽器のソロ曲、声楽、オペラ、ミュージカル、和洋問わずの民族音楽、ジャズにロックにハウスにブルースに昭和歌謡に演歌にetc.興味を持って音のシャワーを浴び続けることが、唯一無二の自分だけの引き出しを作ります。ただし、売らんかなの使い捨て音楽はお勧めしません。魂の込められた作品に触れることで自分が豊かになっていくのです。