大人とピアノと気になる痛み

大人とピアノと気になる痛み

2016年11月17日

朝霞市・新座市Sumiピアノ教室です。こんにちは。

セミナーづくしだった今夏。打楽器講座の一つに参加した折、カウベルなど片手で楽器を持って、もう一方の手でスティックやマレットで叩くスタイルの小型楽器を参加者全員で回して音を出していくという内容時、私の隣の壮年女性は遠慮ばかりして全く参加しないのです。せっかく貴重な時間とお金を使って何かを得るために参加しているのに、なぜ???

私の大量『?』をキャッチしたのか、その方はこう仰ったのです。“最近ピアノを習い始めたのだけど、バイエルをやっていて腱鞘炎になってしまった”と。大人初心者の方を腱鞘炎にしてしまうレッスン、バイエルという教材…。

ピアノに向かう前に生徒さんにやって頂く絶対に必要なことや、加齢とともに(お隣だった女性の方ごめんなさい)変化していく手指の腱や筋肉の状態に細かく目を配らなければ…。

痛みは身体のクライシスを知らせる重大なサイン。一昔前のレッスンでは(今も?)、“痛みは甘えだ”とか、“手の大きさなんか痛みに関係ない。子どもだって弾いているんだから”、そんな暴言がまかり通っていたのです。

ピアノの指導者は生徒の身体の状態と共に、出てくる音の質を常に観察し続ける義務と責任がある。生徒も痛みや弾きづらさを感じた時は即刻指導者に相談するべきです。そこで先のような言葉が返ってきたら先々を見据えて考えた方が良いです。